今日は普及 / 育成年代についてお話します。
今日、フットボールを伝えながら違和感を感じました。
それは「この子達、本当に上手くなることを望んでるのかな」と。
フットボールをどう攻略するか、を伝えている時に一方通行になっている気がして。
彼ら(U9)に今、必要なのは一体何なんだろうと整理したいと思います。
✅ 競技的習熟度
選手たちには3つのフェーズが存在します。
「普及」「育成」「競技」です。
✅「普及」
普及はサッカーを始めたばかりの選手たち。
この選手たちが求めているのは「楽しさ」です。
「楽しさ」の正体は人によりますが、「コーチたちと遊べること」「みんなで遊べること」「ゴールに入れるのが気持ちいい」「ボールを力一杯蹴るのが楽しい」等。
✅ 「育成」
育成はサッカーを始めて、勝利のために「成長したい!」と思っている選手たち。
この選手たちが求めているのは「上達」です。
「上達」のためにハードワークしたり、意識を持って取り組むことができ始めます。
✅ どうすれば育成に繋がるのか
問題なのは「普及」から「育成」をどう繋げていくのか、にあると思います。
✅ なぜ上達したいのか
育成年代は「上達」を求めていますが、なぜでしょう。
勝ちたいから、勝った方が嬉しいから。
一般的にはこうなのかと推察します。
✅ なぜ勝ちたいのか
彼らは一体なぜ、勝ちたいのでしょう。
勝つと嬉しいことを知っているから。
難しく考えず、シンプルに考えてみます。
✅ 彼らに「勝利の喜び」を伝えたい。
私たち、コーチには何ができるのでしょうか。
どんなゲームをクリアすれば嬉しいのか、それは「高い山」だと思います。
苦なく手に入るものに価値を感じることはなく、少し苦労した先に得たものに価値を感じると思います。だからこそ、
ハードな展開を潜り抜ける。
敗戦の悔しさを知る。
そんな工夫が必要です。
✅ 難易度の調整
今日出た答えはこう。
「接戦」を潜り抜ける。
そして、我々にできること。
① 関わり方の工夫(オーガナイズやゲームモデル、ティーチング、コーチングのバランス調整で接戦に持っていく)
② マッチメイクの工夫(接戦になりそうな相手の選定)
✅ 伝え方
みんなが好きなサッカーはどんなものか。
簡単なゲームと難しいゲーム、どっちがクリアした時、嬉しいか。
✅ 最後に
みんなが上達しなきゃ...という訳ではないんですが、上達した方が面白いし、自信になると思うんです。
時代に適応しながら、でも選手の未来をより明るいものにしていきたいです。