サッカーにおいて、ボールホルダーを助けるためのオフザボールの動きは非常に重要です。 ただし、指導者によっては「ただ近くに寄るだけ」が多くなります。本記事では、「直接サポート」「間接サポート」の違いを解説し、試合で使える実践ポイントを紹介します!
今回は個人戦術アクション「サポート」について詳しく解説していきたいと思います。
気分:2000年3月7日
出身地:東京都日野市
在住:山梨県
所属:日大明誠高校/ヴァンフォーレest.FC
役職:Cチーム監督/U13コーチ
資格:JFA公認C級コーチライセンス / AFEN公認スペインサッカー指導者ライセンス(モニター)/CSI公認イタリアサッカー指導者ライセンス/JADP公認スポーツメンタルトレーナー
趣味:岩盤浴/散歩
こんな人に読んでほしい
駆け出しのサッカーコーチ
- 最近、サッカーコーチとしてのキャリアを歩み始めました
- 「良いポジショニングってなんだろう」と悩んでいる
- 「選手にどう伝えたいんだろう」と悩んでいる
若手コーチの育成に悩んでいる先輩コーチ
- ジュニアユース(中学生)やユース(高校生)レベルのコーチ
- ポゼッションサッカーを目指し、効果的なオフザボールの動きを指導したい
- サポートの種類や基準判断をチームに落とし込みたい
スランプに強いサッカー選手
- プレーの質を上げたい高校生・大学生・社会人プレイヤー
- 「サポートの前向きうまい選手になりたい」と考えている選手
- 試合判断中の力を向上させたい、ポジショニングを改善したい人
このブログは特に初心者コーチ向けにわかりやすく書かれていますが、今後を見据えた指導者や選手にも有益な内容になっています!
①サポートとは?|基本の定義
まず初めにどんなアクションを「サポート」と呼んでいますか。私は以下の3つをサポートの定義としています。
✅ オフェンスにおいてオフザボールの選手が行うアクション
✅ チームや味方、ボールホルダーを助けるための動き
✅ オフサイドの影響を受けない範囲で行う(裏抜けとの違い)

サポートを正しく実行できるかどうかがチームの攻撃の質を決める重要なポイントとなります。
② サポートの分類|直接サポートと間接サポート
サポートは「直接サポート」と「間接サポート」の2種類に分かれています。
● 直接サポートとは
ボールホルダーに選択肢を与えるためのサポート
アクティブレーンの選手が行うサポート
● 間接サポートとは
アクティブレーンの選手に時間とスペースを与えるためのサポート
パッシブレーンの選手が行うサポート
③サポートの種類と具体的な動き方
1.緊急サポート
ボールホルダーピンチの時に、安全なパスラインを作るサポートのこと。
2.継続サポート
アクティブゾーンでポジションを変えたり、パスを受けたりすることでスペースを作るサポートのこと。
3.前進サポート
ボールホルダーフリーの時に、ラインを越えるためのサポートのこと。
4.固定サポート
パッシブレーンに相手を固定することで、アクティブレーンの味方にスペースを作るサポートのこと。
5. 3人目サポート
ボールホルダーと受け手の間に入ることで、コネクターとなるサポートのこと。
④サポートの方法|「幅」と「深さ」を意識しよう
サポートを成功させるためには「幅」と「深さ」を使い分けることが重要です。
✅幅を作る動き(広がる・絞る)
✅ 深さを作る動き(落ちる・上がる)
(スライド挿入)
⑤サポートの判断基準
サポートの動きを決めるためには、以下の3つの要素を考慮する必要があります。
1.ボールホルダーの状況(プレッシャーの有無)
2.ボール周辺の守備のリアクション(相手の意図を読む)
3.に近い自分のアクション(マークを確認)
⑥サポートの実践ポイント|キーファクターを押さえよう
【認知】
✅ ボールホルダーの状態を観察する
・ボールホルダーがフリーなのか、ピンチなのかを観察する
・ボールホルダーがルックアップしているのかを観察する
・ボールホルダーの特徴を感じる
✅ 次のプレーを味方やスペースを確認する
・身体の向きを作る
・フリーな味方、フリーなスペースを見つける
✅ ボールホルダーに対する守備者を観察する
✅自分に近い守備者を観察する
【判断・実行】
✅プレッシャーがなければ前進サポートを優先する
✅プレッシャーがあるなら緊急サポートを優先する
✅プレッシャーがなく、前方のスペースもない場合継続サポートを優先する
✅ボールホルダーの状態が悪くても緊急サポートが確保されえているなら前進サポートを保つ
✅パスラインを消されたら引き直す
✅マークが厳しい場合は大きく動き直す
⑦総合|サポートを正しく行うことで攻撃の質が向上する
サポートは暫定暫定の代わりに、チームの攻撃をスムーズにする重要なアクションです。
✅直接サポート・間接サポートを理解する
✅状況に応じて「幅」と「深さ」を意識する
✅ボールホルダーや相手の動きを観察し、適切な判断を行う
指導者として、選手に「なぜこの動きをするのか?」を伝えることで、より効果プレーを引き出しましょう!