サッカー指導に関して、「問題解決力」は非常に重要なスキルです。試合中やトレーニング中に課題が発生したとき、正しく問題を捉え、効果的な解決策を考えることでチームは大きく成長します。
✅この記事でわかること
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「問題」を正しく認識する方法
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「ゴール設定」のやり方効果
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根本原因を突き止める方法
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最適な解決策の検討と実行方法
\こんな人に読んでほしい/
駆け出しのサッカーコーチ
最近、コーチサッカーとしてのキャリアを歩み始め、「チームの課題が分からない」「課題をどう改善したら良いか分からない」と悩む方はこの記事を読んでいただいてヒントが得られます。
現場指導で即実践できる内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください!
1. 問題を明示する
Qそもそも「問題」って何ですか?
「問題」とは、目標や理想の現状と優位の差のことを言います。問題を明確にするためには、次の2つのポイントを押さえることが重要です。
①目標や理想の状態を明確にする
②現状を正しく認識する
例
理想の状態:「チームがスムーズにマークを受け続けている状態」
:「マークがうまく受け渡せず現状にフリーの選手ができてしまう」 → この「理想」と「現状」の展望が問題
✔️問題を明確にするためのポイント
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問題を正確に定義する
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問題の背景や現状を見据え、具体的なデータを収集する
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「なぜそれが問題なのか」を掘り下げる(5 Whysなどを活用)
2. ゴールの設定
Qそもそも「ゴール」とは?
ゴールとは、目標を達成した後の理想的な状態のことです。ゴール設定がありますので、正しい解決策にたどり着きません。
例
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問題:マークの受け渡しがスムーズにできない
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ゴール:マークの受け渡しがスムーズになり、失点が減った
✔️ゴール設定のポイント「SMARTゴール」
ゴールを設定するときは、「SMARTゴール」を意識しましょう。
項目 |
内容 |
S(特定) |
具体的な |
M(測定可能) |
測定可能であるか |
A(達成可能) |
達成可能であるか |
R(関連) |
目的に関連しているか |
T(時間制限あり) |
期限が明確であるか |
3. 原因分析
問題を解決するには、根本的な原因を特定することが重要です。表面的な原因だけでは、同じ問題が考えられてしまいます。
✔️賢明な分析ツール
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ロジックツリー(原因を動的に分解)
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フィッシュボーンダイヤグラム(原因を減らすごとに分類)
例:マークの受け渡しがうまくいかない原因をロジックツリーで分析
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コミュニケーション不足
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ポジショニングが悪い
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判断が遅い
4. 解決策のアイデア出し
解決策は一つではなく、複数の案を検討することが重要です。
✔️出しアイデアのポイント
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ブレインストーミングでアイデアを出す
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似た事例や他のチームの成功事例を参考にする
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実現可能性・コスト・時間・効果を比較する
例
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コミュニケーションの強化 → 声を出すトレーニングを導入
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判断スピードの向上 → 1対1の状況判断を強化
5. 最適な解決策の検討
出したアイデアの中から最も効果的な解決策を選びます。
✔️選定ポイント
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期待できるか
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実現可能性があるか
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コストは
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リスクを考慮しているか
6. 実行とモニタリング
審議した解決策を実行し、効果を確認します。
✔️モニタリングのポイント
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進捗状況を定期的に確認する
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必要に応じて修正を追加
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を測定する(SMARTゴール効果を活用)
7. フィードバックと改善
実行後に結果を振り返り、次につなげます。
✔️改善のポイント
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成果が出ていない場合 →原因を再分析
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別の解決策を試す
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PDCAサイクルを回す(Plan→Do→Check→Act)
【まとめ】
サッカー指導において、「問題解決力」は指導者の重要なスキルの一つです。次の7つのステップを実践することで、効果的に解決策を考えていきます。
✅ 問題の明示化
✅ ゴール設定
✅ 原因分析
✅ 解決策のアイデア出し
✅最適な解決策の検討
✅実行とモニタリング
✅ フィードバックと改善
「問題解決力」が向上すれば、チームの成長や試合の結果に直結します!ぜひ、今日から実践してみてください!
【関連リンク】
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コーチングとティーチングの便利(近日公開予定)
【紹介】
勇気:2000年3月7日
出身地:東京都日野市
居住地:山梨県
所属:日大明誠高校
ヴァンフォーレ.FC
担当職:Cチームディレクター
U13コーチ
資格:JFA公認C級コーチライセンス
AFEN公認スペインサッカー指導者ライセンス(モニター)
CSI公認イタリアサッカー指導者ライセンス
JADP公認スポーツメンタルトレーナー
趣味:岩盤浴
散歩