【ドイツサッカーと休みについて】
まだ少し先の話にはなりますが今回は夏休みとサッカーについてです。ドイツの夏休みは6週間と決まっています。しかし州ごとに休みの時期が違ってきます。例えば僕が住んでいる州は7月8日から8月20日、バイエルン州は7月29日に始まり9月9日といったように様々です。夏休みをずらす主な理由としては、ずらすことで渋滞や交通機関の利用をしやすくするためです。
そんな長い休みをドイツではどのように過ごしているのでしょうか。育成年代のサッカー選手の例に紹介していきたいと思います。
【どのカテゴリーでも必ず休みはある】
アマチュアクラブからブンデスリーガ下部組織の選手まで必ず夏休みの期間は設けています。もちろんカテゴリー、戦うリーグによって休みの長さは変わりますが、2週間から4週間くらいです。
【どうやって過ごす?】
家族と一緒に旅行や友達とキャンプに行くなどそれぞれです。一番の目的はリフレッシュですが、ただゆっくりしているわけではありません。年齢が高くなる、リーグが上になれば多くのクラブで各監督・コーチが曜日ごとのトレーニングプランを作成しています。例えばランニングの際にはGPS機能のついたアプリを使用することで選手1人1人の状況を把握しています。また夏休みの時期はサッカーキャンプを開催しているクラブも多いのでそういうところに参加する子どもたちもたくさんいます。休みの時期を利用してライバルに差をつけたいと思う選手も多いです。
【準備期間は4週間から6週間】
カテゴリーや所属するリーグによりますが、大体開幕戦から逆算しておおよそ上記の期間をプレーシーズンと位置づけています。休みの時期なので2部練習を行ったりチームビルディングを兼ねた合宿などをするクラブもあります。また練習試合も始まり選手のモチベーションも上がってきます。
【まとめ】
ドイツでは年齢やカテゴリー関係なく夏休みを肉体的、精神的にリフレッシュし新シーズンに向けた準備をする大事な時期と捉えています。それは選手だけでなく、指導者も同じです。充電期間を設けることで両者にとってプラスに働くことが多いと感じています。日本の夏休みは主要な大会も多くサッカーのカレンダーが違うので比較は難しいですが、夏休みの過ごし方に関して考える機会になれば幸いです。