海外キャリア ~イングランド・プレミアリーグのサッカークラブで働く~
こんにちは!イギリスのコウです。
筆者はこんな人:
・大学まで日本→イギリス大学院→現地就職(スポーツ関連)
・スポーツビジネス専攻
・海外生活5年目
本記事では、サッカー分析官という職種における、イングランド・プレミアリーグのクラブと、Jリーグのクラブでの働き方の違いについて取り上げます!
私が留学をしたイギリスのリバプールという街には、サッカーコーチングや分析の分野で非常に有名な大学コースがあり、そこに通っていた日本人から、イギリスと日本での働き方の違いについて教えてもらったのですが、中でも特に異なっていると感じた「組織の縦割り構造」と「拘束時間」について簡潔にまとめました。
では、組織の縦割り構造とはどういうことかというと、例えばプレミアリーグのクラブの場合、トップチームにおける分析チームの中で、監督に直接的なアドバイスや報告をするのは、基本的には「リードアナリスト」と呼ばれるリーダーが行い、それ以外の分析官はリードアナリストのために仕事をするという感じが強いと言います。
さらに、トップチームの分析官が3人いた場合、①セットプレーの分析担当、②対戦相手の分析担当、③自チームの分析担当といったように、各個人に明確な役割が与えられ、仕事内容が非常に細分化されています。
その一方で、Jリーグのトップチームで働くコーチに業務内容について聞くと、コーチングから分析、時には通訳まで、複数の業務を兼任せざるを得ないが現状だと言います。
となると、自分が抱える仕事量が増えるので、当然ながら職場での拘束時間も増える傾向にあります。
しかし、この働き方の違いは、トップチームの人件費に割ける予算がそもそもプレミアリーグとJリーグでは全く異なるので、単純に比較すること出来ません。
確かにプレミアリーグのように仕事が細分化していることで、何かの分野のスペシャリストになりやすいですが、Jリーグクラブでは、より幅広い業務に関われることによって、新しいスキルや経験の獲得に繋がるメリットもあります。
このように、同じサッカークラブの現場で働くと言っても、国よって組織体制や働き方に大きな差がありますし、働き方を重視する人生のフェーズに差し掛かった際に、この記事を思い出していただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!