【保存版】駆け出しサッカー指導者のためのコーディネーション大全 Vol.2

【保存版】駆け出しサッカー指導者のためのコーディネーション大全 Vol.2

「ゴールデンエイジ」という言葉を聞いたことがありますか?
9〜12歳のこの時期は、運動神経や判断力が飛躍的に伸びる黄金期。
本記事では、サッカー選手としての将来を左右する「コーディネーショントレーニング」の重要性を、指導者向けにわかりやすく解説します。

Vol.2 ゴールデンエイジにおけるコーディネーショントレーニングの意味

サッカー指導をしていると、「ゴールデンエイジ」という言葉を耳にすることがあると思います。
このゴールデンエイジ、実はコーディネーション能力を伸ばすうえで、超・重要なタイミングなんです。


✓この記事を読むことで得られるもの

  • 「コーディネーション能力とは何か」がクリアに理解できる

  • サッカーにおいてコーディネーション能力がなぜ重要なのかが分かる

  • 小学生年代で鍛える重要性が認識できる

  • 「今、何をすべきか」がぼんやりではなく具体的にイメージできる


Topic1 そもそも「ゴールデンエイジ」って何?

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図1 ゴールデンエイジの発達

ゴールデンエイジとは、おおよそ9〜12歳くらいの子どもたちのことを指します。この年代の子どもたちは、

  • 身体の動き

  • 感覚(視覚、聴覚、バランス感覚など)

  • 判断力

が、爆発的に発達する時期なんです。
つまり、「新しい動き」や「難しいスキル」を一番素直に吸収できる時期。
それがゴールデンエイジです。


Topic2 なぜゴールデンエイジにコーディネーショントレーニングが必要なのか?

ゴールデンエイジでは、脳と神経系が「柔らかく」「吸収しやすい」状態にあります。
この時期にいろいろな動きや刺激を与えることで、

  • 動きのバリエーションが増える

  • 体を自由にコントロールできるようになる

  • サッカーに必要な判断力や対応力も育つ

といった、将来にわたって活きるベース作りができます。
逆にいうと、この時期に「単調な練習だけ」「自由な動きがない」環境だと、 後から伸ばすのがすごく難しくなってしまうんです。


Topic3 小学生年代に押さえておきたい運動神経の刺激とは?

小学生年代で意識したいポイントは、「多様な動き」を経験させること。
たとえば、

  • ジャンプする

  • 回る

  • しゃがむ

  • バランスをとる

  • リズムを変える

  • 反応して動く

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図2 多様な動きを経験させる

こういったさまざまな刺激を「遊びのように」取り入れることで、子どもたちのコーディネーション能力は自然と育っていきます。


Topic4 この章のまとめ

ゴールデンエイジ(9〜12歳)は、 脳と神経系の発達が最も活発な時期であり、コーディネーション能力を伸ばす絶好のタイミングです。
この年代では、ジャンプ・回転・バランス・リズムなど、多様な動きを経験させることが、将来のサッカー選手としての土台作りにつながります。
「単に練習量をこなす」だけではなく、どれだけ豊かな刺激を与えられるかが、これからの指導者に問われる視点です。
次の章では、
👉 実際に現場で使える「小学生向けコーディネーショントレーニング例」
を具体的に紹介していきます!


✓ポイントまとめ

  • ゴールデンエイジ=爆発的に発達する時期

  • 脳と神経系が「柔らかく」「吸収しやすい」状態にある

  • 「多様な動き」を経験させる


著者紹介

坂本啓太(各種SNSはこちらをクリックしてください)