選手が主体的に判断して継続的に良いポジショニングが取れるようになる。
良いポジショニングを理解し、選手への伝え方をマスターしましょう!
駆け出し指導者のためのサッカー指導情報プラットフォーム「FOOTBeALL」
今回は個人戦術アクション「サポート」について詳しく解説していきたいと思います。
こんな人が記事を書いています。
生年月日:2000年6月3日
出身地:愛媛県大洲市出身
在住地:群馬県
所属:株式会社Piece / ラファーガフットボールクラブ
役職:U15/U12監督
資格:JFA公認B級コーチライセンス / MCA認定メンタルコーチ
好きな映画:インターステラー、パルプフィクション
こんな人に読んでほしい
・ポジショニングについてどう伝えればいいか分からない。
・ポジショニングを改善したいけど、中々伝わらない。
・良いポジショニングが分からない。
"個人戦術"ってなあに?
協会やコミュニティに応じてそれぞれの定義がありますが、私は「意図」や「狙い」と解釈しています。ボール保持者 / ボール非保持者共に個人戦術は存在するという考えです。ただボール保持者のアクションの際にはボールを扱うボールコーディネーションも必要となりますので難易度は変化します。
"サポート"ってなあに?
オフェンスチームのボール非保持者が行い、ボール保持者を直接的に助けるアクション。そう定義しています。
"サポート"の位置付けを明確にする
サポートは「オフェンス」における「オフザボールアクション」の1つです。
つまり「ゴールを奪う」「ゴールに近付く」「ボールを守る」というそれぞれのシチュエーションにおいて、ボールを持っていない選手がそれらの目的を達成するために行う1つのアクションということになります。
サポートにはどんな"種類"があるの?
ここでは3つに分けてサポートを分類しています。
① 前進サポート
② 緊急サポート
③ 継続サポート
それぞれの違いや特徴はどのようなものでしょうか。
1つ1つ解説していきたいと思います。
前進サポート
ボールホルダーがフリーな時に行う。
パスラインがある場所でプレーする。
相手のラインを越えられる位置でプレーする。
次のスペースやターゲットと繋がる。
緊急サポート
ボールホルダーがピンチの時に行う。
急いでボールホルダーに近寄り、マーカーの前でプレーする。
3人目のフリーマンと繋がる。
ボールプロテクトしながらプレーする。
継続サポート
ボールホルダーがフリーな時に行う。
相手をひきつけたい場所でプレーする。
パスラインがある場所でプレーする。
意図的に悪い状態で受けることも許容する。
良いサポートってどんなもの?
サポートについてだいぶ分かってきたと思いますので、次に現場でどうすれば効果的に使えるのかを解説していきたいと思います。
選手のポジショニングをジャッジしたり、選手にポジショニングについて説明する上で大切なポイントをお伝えしたいと思います。
① パスラインが残っている
② 身体の向きが整っている
③ ボールホルダーの状況に応じている
それぞれ解説したいと思います。
パスラインが残っている
どのサポートにおいても常にボールホルダーにパスラインが存在する状況であることが望ましいです。
実際に起きる問題は、
距離が遠すぎて、パスの移動中にパスラインを潰されてしまう。
立ち止まって受けてしまい、パスの移動中にパスラインを潰されてしまう。
現場で起こりがちなミスです。
身体の向きが整っている
要は認知です。ボールホルダーと次プレーする対象を認知できているか、ということです。基本的にサポートの場合はスペースや味方選手が多いです。
ボールホルダーの状況に応じている
いつ、どのサポートを行うかはボールホルダーの状況に左右されることが多いです。そして、重要なのは予測することです。