今日はベストセラー「人を動かす」でお馴染みのデール・カーネギー氏の言葉をお送りします。
『現状に希望を見出す』
著書の中で、ある若い女性とその父親についてのエピソードがあります。「夫が砂漠地域に転勤になり、同行したところ、夫は仕事で滅多に帰宅せず、転勤先の現地の人たちは英語が分からず、話も合わなかったそうです。また猛烈な暑さで、食べ物も口に合わない。もう我慢の限界だから帰りたい」と父に手紙を送ったそうです。すると、父からは短い返事がきました。「二人の囚人が牢獄の鉄格子から外を眺めた。一人はぬかるんだ地面を見て、もう一人は明るく輝く星を見た」
女性は自分が置かれている状況の中でも良い点を探すことにしました。すると現地の人たちは友好的に接してくれ、サボテンの研究は楽しく、砂漠で見る夕日の美しさに気付くことができました。そして一番は心の中の牢獄から抜け出し、明るく輝く星を見たことです。
私たちは世界を見たいように見ています。そして、それは選択できます。あなたは今の状況で何を見ようとしていますか。自分を少し遠くから見つめ、振り返ってみてください。
怪我してしまって、絶望しているあなたへ。
スタメンから外れて、絶望しているあなたへ。
「おかげで」・・・。
絶望している状況の「おかげで」・・・、あなたは何を得ていますか?