海外で指導してみて(ドイツ編)

海外で指導してみて(ドイツ編)

海外遠征・留学でお悩みの方へ!!ぜひ読んでもらいたい経験談です。
有名クラブに勝つことが全てじゃありません、またセレクションは本当に必要ですか??
上手くなくても海外に行き上手くなる、サッカーがもっと好きになるきっかけを作りましょう!!日本代表はお金を支払ってもなれません。

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eurocup2025 読む 海外で指導してみて(ドイツ編) 1 分 海外留学・海外遠征

小学生を任せてもらいTRさせて頂きましたが、まず言葉が問題、どう伝えるか!!
英語がわかる選手、ドイツ語しかわからない選手、日本語はまずわかる選手はいない。


でも時間はかかりますが反応見ながら英語やジェスチャーで対応。
ここで感じたのが意欲、ゴールへの意欲。

・誰もがゴールを目指す意思の強さ
・逆にゴールされたく無いと思う強さ

この2つが大きく日本との違いを感じた部分でもあります。
シンプルだけどここの部分が日本の選手達には少し欠けている部分だと感じました。

日本の選手は同じメニューをしても上手くプレーする感覚があります。
例えばパスをまず探す、良い部分でもあり我がないというか、、、。
でもドイツの子達は判断が遅いかもしれないですがまずゴールを目指しプレーします。
そしてシュートに行きます。
シュートが外れ周囲が騒いでも逆に怒り何でだ!!みたいな、周りは俺にパス出せ!!みたいにゴールにみんな貪欲。
ここも違う部分とも思います。

そして当たり前のようにお互い激しく行くしそれが普通。
でも日本ではすぐファール、ジェスチャー。
ここも大きな違う部分かもですね。

ミスしたらドンマイ!!ってよく聞きます。
海外ではミスと言う認識より俺に出せって言う要求の方が強いような感じもします。
ドンマイって言われたら慰めみたいな感じで僕はちょっと嫌かもですね、まだナイスとか次、次や切り替えろなど方が次に進みやすいと思います。

言葉の使い方って難しいですね!



日本では最近フィジカルが注目されてますが、筋トレして作るってイメージが強いですが、ドイツではやはり小さい学年から基準が違うので自然とできるフィジカルのような感覚もあります。

だから試合の中でも自然体と言う感じもします。
バチバチっイメージは日本の方が強いかもしれないですね。

ちょっと脱線!!
経験談を書かせて頂きます。
思い返せば16歳の時かな、ドルトムントが日本にきて試合、その時の感覚は「なんだ、身体をおもっきり当ててもそんなに嫌がらない、南米の選手は嫌がったのに」みたいな感覚は覚えていました。15歳の時から国際試合やアジア大会を経験してたおかげでなんとなく各国の違いを感じてたのは確かです。


そんな経験もあり引退いて久々に異国の地で試合。
ドイツ人は体も強いし、メンタルも強いドイツで2試合して改めて感じました。
正直、最初怖かったです。

目の前には大男、ほとんど自分よりデカく、タトゥーもみっちり、体重も90kgから100kgもあるぐらい、もっとかも。
ガッツリまともに食らったら絶対負けるし吹っ飛ばされる。


でもこれが面白く、ビビってましたが始まってみれば一発目に自分が対戦相手のドイツ人に激しく行きファール😅
かまされる前にかましました!!

そしたらやっぱり来ますよね、、、。
そこを逆手に取り判断早くプレーして接触を避けてと。
でもやっぱり行く時は行かなきゃいけないしやられる時はやられる。

でもこれが経験でやっぱり喰らうよね、みたいな面白さを感じ、久々にヤル気スイッチが入りめちゃくちゃ楽しかった思い出があります。
次の日めちゃくちゃ筋肉痛だったのは言うまでもありません😆
ここでも感じたのが大人ですが本当にみんな勝ちたくて一つになる感じがありました。
それはサボれば普通に怒られるし、サボった仲間がいたら言います。
でも勝ちたいからみんなそこに向かいまとまるんですよね。
大男達は動くし激しいしタフ。
僕も182cmありますが並んだら前から数番目😄種目が違うかと思う時もありましたが
サッカーしっかりするしシステムや色々な変更したり。
ここで感じたのは日本の大人のサッカーと違うのは変な遠慮がない。
純粋に勝ちに行きバチバチして、終わっら敵も味方もビールで乾杯。
ここはめちゃくちゃ素晴らしいと感じました。

(試合後ロッカールームの前にビールケース)

僕自身もマーク付かれた選手に激しく行きまくり、時には対戦相手に詰め寄らた時がありましたが、そこはすぐ大男の仲間がすぐさま来て応戦し収まりまったり、試合に勝つ事を目指すからチームが1つになり同じ方向に進むと実感しました。
サッカーはいくつになっても面白いですね!!
日本と文化が違いますがこんな部分も海外と日本の差が出るのかもしれないですね!!
そして近年、色々な国際大会がありますが何を目的にするかが一番大切です。
例えば有名クラブに勝ちたい、レアル・マドリードやバルセロナ。
それだけでいいんですか?とも思います。
もっともっと視点を変えてチャレンジするべきです。
サッカーだけではなく食文化や建築物、サッカー環境、などなど。

そして日本代表として海外遠征へ!!
セレクション費支払いして日本代表ですか?世代別日本代表を経験したのでちょっと納得は行かない部分はあります。
そんな簡単にお金を払い合格し日本代表にはなれません。
もっと日本代表は責任もあるし重圧もすごいです。
日本代表だったら国と国の戦いで、国とチームで試合し負けるのもちょっと海外チームから見たら??はつきますよね。

そして日本代表ならアジアを倒さなければ世界には行けません。
アジアのサッカーはまた欧州と違い激しい部分と歴史的な背景もあり、日本は嫌われ世代別のアジア大会でも異様な雰囲気があります。

逆に今はお金を払えばアジアを飛び越え大会を通じて世界へ出れます。
レアルだ、バルサだ、パリサンジェルマンなどありますが、でも大切なのは真実の部分だったり、代表はこうなるんだよと現実の部分もしっかり伝えて教えてあげなければいけないと事も感じています。

海外遠征が多くなる中で大切な事を忘れず、選手達の夢を広げるためにも上手く伝えてあげたいです。


また海外に行って才能が開花するどころか勘違いして潰れてしまう。
海外を基準にすることは良いが現状は日本でのサッカーが主になるので海外はこうだって言っても理解できる指導者が少ない。
などなどよくない部分も出てしまうのもあると思います。
選手だけの部分ではなく指導者や環境の部分も大きくありますね!
海外遠征を経験した選手だからこそアフターフォロー、ケアが大切だと思います。

遠征から始まる関係を目指しています!


話を戻しますが現実、日本代表は全て協会が費用を負担してくれて遠征に行きます。
ブレザーやスーツ、スパイク、サンダルなどなど。
そこで海外留学に行き同等となったと思っては成長は止まります。常に挑戦の気持ちで
トライすることが大切で次につながり道が開けると感じます。


海外に行かなくても多くの経験はできます。でも色々な海外のサッカーを見てきて指導してきてやっぱり海外に行けなくてはできない経験、価値観など得るものは大きく基準が変わると確信しています。

海外経験をした選手でも急には上手くなりませんが、やはり上に上がる角度が変わったと言うか考えの幅や伝わりやすくなったと言うか大きな変化があるのは間違いないです。
僕の感覚ですが今、日本のサッカーは発展してるようには感じません。もちろん代表は別です。
育成年代から高校にかけては昔に戻りはじめた様な感覚があります。

結果に急ぎ、それに伴い保護者の方も焦り成長が急がれ無理をして背伸びをしてみんな早く諦める。

もっと長い目でサッカーを楽しめるようになって欲しいと願っています。